2024年06月13日

【2024夏POP UP】「甘酒」と「酢」、「風呂敷」のつながり

伝統と発酵を巡る夏

■2024夏のPOPUPに選んだ「米麹甘酒」と「果実酢」

今年の夏は「無添加ノンシュガーの米麹甘酒・MURO」と「こだわりの伝統製法で醸したビネガー・中野酢」のPOP UP EVENT を開催いたします。

ご家族やご友人︑お世話になった方など、大切な方に健康で長生きしてもらいたい…。

そんな優しい想いが伝わる「米麹甘酒」と「フルーツビネガー」を贈りませんか。ご希望の方には、むす美スタッフが清涼感溢れる夏カラーのふろしきで大切にお包みいたします。

【開催期間】 2024年6月14日(金)~8月25日(日)
【開催場所】 むす美京都店 / 東京店 / むす美オンラインショップ

こちらの記事では、意外と知らない「米麹甘酒」と「酢」のつながりをご紹介します。

■「風呂敷」と「米麹甘酒」「酢」のつながり

「どうして風呂敷専門店で甘酒を扱っているんですか?」
「甘酒と酢、おもしろい組み合わせですね」
そんな風に感じているお客様がおられるかもしれません。

一見、離れているように見えるかもしれない「風呂敷」と「米麹甘酒」「酢」。
この3つには、共通点があります。

  1. 奈良時代から続く『伝統』
  2. 知恵と工夫を重ね、発展させた『文化』
  3. 古来より受け継いできたものへの『再評価』

この3つの共通点を順番にご紹介します。

①奈良時代から続く『伝統』

甘酒は古く奈良時代頃から飲まれはじめ、当時は神に捧げる飲み物とされてきたようです。『日本書紀』に、麹甘酒の起源とされる『天甜酒(あまのたむざけ)』『醴酒(こしゅ)』について記述があります。

日本書紀
出典:『日本書紀』(国文学研究資料館蔵)

酢の歴史も古く、作られるようになったのは4~5世紀ごろ、中国から酒を造る技術とともに伝わったと言われています。奈良時代の『万葉集』には、日本では最古の酢に関する記述と言われる、酢料理「なます」を詠んだ歌があります。当時の酢は、庶民には手が届かない贅沢品で、調味料として一般的になったのは江戸時代になってからだそうです。

そして風呂敷もまた、そのルーツは奈良時代までさかのぼります。

奈良時代には『裏』あるいは『幞』と書いて”つつみ”と呼び、貴重な品を保管するために包む布として使われていました。実際に、奈良の正倉院には宝物を包んだ布が約1300年の時を経て現存しています。

奈良・東大寺の正倉院

「風呂敷」「甘酒」「酢」、どれも特別で貴重な物として位置づけられていたのが、平安・鎌倉・室町・江戸と時代が下るにつれて日常の中で愛好されるようになっていきます。その過程で『甘酒』『風呂敷』といった現在の呼び名が定着しました。

②知恵と工夫を重ね、発展させた『文化』

米 甘酒

日本の主食・米をはじまりに「米麹甘酒」と「米酢」はつながっています。

  • 米に「麹菌」を加え、第1段階の発酵「糖化」を経て出来るのが「米麹甘酒」
  • そこからさらに「アルコール発酵」「酢酸発酵」という第2・第3の発酵を経て出来上がるのが「米酢」

※図の通り、『米麹甘酒』は「アルコール発酵」をしていません。砂糖も使われておらず、ノンアルコールかつ栄養満点の “健康ドリンク”です。赤ちゃんから妊婦の方、ご高齢の方まで安心して飲めます。

米に必要な温度管理や仕込み・加工の手間を加えることで、他にも日本酒・味噌などさまざまに姿を変え、日本の食文化を支えています。

 “手間をかけたところから生まれる、新たな姿・形”

それはまさに風呂敷にも通じる特徴です。

かつて風呂敷は、行商・旅行・お使い・家の中の収納…とあらゆるシーンでまとめる・運ぶ・片付けるのに欠かせない、生活の必須アイテムでした。

出典:大江戸日本橋絵巻「熙代勝覧」の世界より 講談社

包む物の形に合わせて、1枚の方形の布が次々と変化するところも特徴です。

③古来より受け継いできたものへの『再評価』

近年、栄養価の高さから“飲む点滴”とも呼ばれ、健康や美容を気づかう方から注目を集めている「甘酒」。

『MURO』の甘酒は、6月27日放送のNHKあさイチでも、暑さの厳しい夏のおすすめ発酵食品」として取り上げられました。

あさイチ 甘酒 MURO

“免疫力”“腸内環境”“腸活”というキーワードがテレビや雑誌で特集される機会がここ数年で多くなりました。日々のセルフケアによって健康を保ちたい方に、栄養素の豊富な発酵食品『米麹』はぴったりです。

和食に欠かせない「酢」もまた、これまでの調味料としてだけでなく、お酢の持つ疲労回復整腸作用などによって夏の熱中症対策・美容効果が得られると注目が高まっています。

フルーツと一緒に漬け込むことで、フルーツが豊富に持つ酵素も取り入れた「フルーツビネガー」も近年人気になっています。

『中野酢』のお酢は、伝統製法にこだわり丁寧に作られた“本物のお酢”

今回のPOP UPで発売する「フルーツビネガー」は添加物フリーで、お酢に安心安全な農法で育てられた美味しいフルーツだけを加えています。自然の恵みがたっぷり詰まった、優しい味わいです。

6月29日(土)には、1日限定のフルーツビネガー酵素作りを体験できる特別WORKSHOPをむす美京都店で開催します。手作りのフルーツビネガーで、この夏を健やかに過ごしましょう!

中野酢 フルーツビネガー

2020年7月のレジ袋有料化をターニングポイントに、サステナブルなアイテムとして認知の広がった「風呂敷」「米麹甘酒」「酢」の現在地は似ているように思えます。

戦後はじまった急激な生活の変化の中で薄れつつあった存在が、『伝統』『文化』という側面だけでなく、実際に現代で価値あるものとして見直される、『再評価』を受けるタイミングとなっているのではないでしょうか。

米麹 a amazake 甘酒 MURO

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