敬老の日ギフトにもおすすめ、「長寿」「健康」を願う文様4選
9月9日「重陽の節句」、9月16日「敬老の日」が近づいてきました。
どちらも健康と長寿を願う日ですが、9月で日も近いのには何か理由があるのでしょうか。それぞれのはじまりを調べてみました。
■重陽の節句のはじまり
重陽の節句は、平安時代初めに中国から伝わったとされる、日本に長く根付いた風習です。
中国では、奇数は縁起の良い「陽の日」とされ、陽の日の最大数「9」が重なることから「重陽の日」として9月9日を節句のひとつにしたのです。なんだか深くて面白いですね。
旧暦の9月9日は現在の10月中旬ごろにあたり、ちょうどその時期に菊の花が見ごろとなります。菊は「邪気を払う力」を持っているとされたため、菊の花を飾ったり、菊酒といって菊の花びらをお酒に浮かべ、長寿や無病息災を願うようになりました。
■敬老の日のはじまり
一方の敬老の日は、戦後に一つの村で始まった取り組みが日本全国に広がったものです。
1947年9月15日に兵庫県の野間谷村で「老人を大切にし、年寄りの知恵を借りて村作りをしよう」という趣旨で始まったのが発祥とされています。農閑期にあたり気候も良いことから9月中旬になったそうです。
それが全国に広がり、日本の祝日のひとつとなりました。2001年からは法改正により、日付は9月の第3月曜日となりました。
■「長寿」「健康」を願う文様4選
「重陽の節句」「敬老の日」どちらも、健康で長生きできることを自分や大切な方に願うものです。また、これらの日に限らず誕生日プレゼントや出産祝、還暦祝いなどの節目に「長寿」「健康」を願ってお祝いをすることもありますよね。
そんな時に、「長寿」「健康」を願い使われてきた吉祥文様でメッセージを伝えるのはいかがでしょう。
ふろしき自体をギフトに出来ますし、用意したお品物を包んでも特別な贈り物になります。「長寿」「健康」を意味する、代表的な文様を4つご紹介します。
「菊」
重陽の節句にもちいられる菊は、邪気を払い不老長寿・無病息災をもたらすと考えられてきました。
天皇家の家紋に選ばれた、最も格式の高いお花とも言えます。
~菊文様のふろしき~
「ひょうたん」
蔦はどこまでも伸びることから「長寿」「繁栄」、瓢箪は種子が多いことから「子孫繁栄」「多福」「無病息災」をあらわす吉祥文様とされています。
~ひょうたん文様のふろしき~
「麻の葉」
三角形の模様(鱗文)には魔除けの力があるとされ、△の集合で出来た麻の葉模様もまた、その力があると考えられてきました。
さらに、麻は丈夫で成長も早いことから、子どもの健やかな成長を願い、赤ちゃんの産着や子どもの着物によく使われていました。
~麻の葉文様のふろしき~
■(おまけ)知っていると便利な、オンラインショップの検索機能
オンラインショップでは、虫メガネが目印の「詳細検索」を使って、文様の意味&サイズ、サイズ&カラーなど、複数の条件で商品を探すことが出来ます。ぜひご活用ください。