【ふろしきの疑問】ふろしきに「家紋」「名前」をなぜ入れるの?:その①
「名入れ」と聞いて、みなさんはどんなアイテムを思い浮かべますか。
ペンなどの文房具やお箸、またはイニシャル名入れしたバッグを持っているという方もおられるかもしれません。
実はふろしきと「名入れ」には深い結びつきがあります。
個人名だけでなく、家の象徴である家紋を入れてきたことも特徴です。
なぜ日本でそのような文化が根付いたのか、その背景をご紹介します。
■ふろしきと「名入れ」
古くは貴重な品を保管するために包む布として使われていた「ふろしき」。
現存する最古のものは、奈良の正倉院に保管された宝物を包むために使われ、当時は「つつみ」と呼ばれていました。
時代によって呼び名を変えつつ、「風呂敷」という名称が生まれたのは室町時代のこと。足利義満が将軍の頃に京都の屋敷に構えた湯殿で、大名たちをもてなしたのがはじまりとされています。
風呂(当時は蒸し風呂)に入る時に脱いだ着物をまとめたり、入浴後床に敷いて足をぬぐったり身繕いしたことから「風呂敷」という名前がついたと考えられています。
その際、荷物を間違えないよう区別するために、風呂敷に家紋などを入れるようになったと言われています。
江戸時代には「風呂敷」という名称が定着しました。
一般庶民の間に普及し、風呂だけでない生活の様々なシーンで使われるようになりました。
浮世絵にもその様子が描かれています。
ある人は今で言うバッグ代わりに、そして行商人らしき人は屋号の入ったふろしきで商品を包み背負っています。当時東海道を行き来する荷物には屋号を入れたふろしきが掛けられ、宣伝効果も担っていたそうです。
庶民も家紋を使えるようになった江戸時代以降、ふろしきは結納や婚礼などの冠婚葬祭での必需品になり、家紋を入れたふろしきで嫁入り道具を包む習慣も広がりました。
明治以降はすべての国民が名字を名乗ることとなり、名字と家紋の両方を持つようになったと言われています。
□【よくある質問】「名入れ」するのは名字?下の名前?ふろしきのどこに名入れするの?
別の記事でお答えしています↓↓
■特別な1枚に変わる「名入れ」
卒入学や送別の贈り物、また誕生日や記念日、お祝い事などギフトを贈るご予定がある方は是非この機会にふろしきに「名入れ」をしてみませんか。
とっておきの日だけでなく、日々の暮らしに役立つアイテムとしても、ふろしきにお名前が入ることで特別な1枚となります。
個人名は、ひらがな/カタカナ/漢字に加え、アルファベットでの名入れも承っております。
名入れには刺繍とペンテックスの2種類があり、ご利用いただける商品・納期・名入れの色などで違いがございます。
刺繍名入れ:3文字まで660円(税込)
※最大6文字まで可能。4~6文字の場合、1文字につき220円(税込)の追加料金。
高級感がありパーソナルな印象を与える刺繍名入れは、お誕生日・出産祝い・結婚祝い・母の日・父の日・敬老の日など幅広いギフトに喜ばれています。糸の色もお選びいただけます。
※ふくさにはご利用いただけません
ペンテックス名入れ:3文字まで330円(税込)
※最大6文字まで可能。 4~6文字の場合、1文字につき220円(税込)の追加料金。アルファベットは1文字もしくはイニシャルのみ。
ペンテックスは樹脂にのりをまぜたものを生地の上にのせて名入れする方法で、すっきりとした印象に仕上がります。ふろしきだけでなく、ふくさにも名入れできます。
※アクアドロップ(撥水ふろしき)にはご利用いただけません
型名入れ:1枚当たりの名入れ代330円(税込)+型代(※要お見積り)
※通常の名入れは最大6文字ですが、こちらではオリジナルの型を作るため6文字以上も可能です。
個人名入れだけでなく、家紋・校章や企業のロゴマーク入れも承っています。創立祝いなどの記念文字も可能です。
ご希望に合わせた型をお作りし、ペンテックスでお入れする「型名入れ」は、10枚以上から承っております。
2月~4月初めはご注文が混み合い、お届けにお時間を頂く場合がございます。お早めのご検討・ご注文がおすすめです。
むす美店舗をご利用の方は、下記のリンク先で詳細をご案内しております。