【ふろしきの疑問】ふろしきに「家紋」「名前」をなぜ入れるの?:その②
【ふろしきの疑問】ふろしきに「家紋」「名前」をなぜ入れる?:その①では、ふろしきへの「名入れ」が根付いた歴史をご紹介しました。
ここでは、ふろしきに名入れをする時に持ちやすい疑問にお答えします。
■家紋と個人名、「名入れ」の位置が違う理由
名入れの位置は家紋と個人名とで違うことをご存知でしょうか。
家紋を入れる場合はふろしきの右下、個人名の場合は左上をおすすめしています。
この違いは、ふろしきで品物を包んだ際にどこを見せるか、ということが関わります。
ふろしきの右下は「主柄(おもがら)」と呼ばれる、ふろしきのメインとなる柄が入る場所です。品物を送る時に相手の方にもっとも見ていただきたい“ふろしきの顔”となるところです。
主柄を相手の方に見ていただけるよう仕上げるのが「平包み」のような、シンプルかつ最も格の高い包み方です。
画像のようにふろしきを裏返し、主柄を奥にして広げ、手前→左→右、さいごに奥の主柄を品物に掛ける形です。
冠婚葬祭をはじめとする贈答の場面では、この主柄部分に家紋を用いて「家」としての大切な贈り物であることを示してきました。
一方、個人の名前は家紋のように印象付けるものではなく、包みをほどいてから見える奥ゆかしい見え方となります。
■「名入れ」するのは名字?下の名前?
お客様から「名入れ」は名字と下の名前、どちらを入れるかご相談をいただくことがあります。
冠婚葬祭で使用するふろしきであれば、名入れは「家」を示す名字が選ばれてきました。女性は結婚により名字が変わられる方が多いため、下の名前を入れることもよくありました。
時代が変化した今では、結納・婚礼などフォーマルなシーンでない、普段使いのふろしきはカジュアルに名入れを楽しむ方が増えています。
“私のための1枚”を感じられる下の名前を、男女問わずお選びになる方が多くなりました。アルファベットやイニシャル名入れも人気です。
お弁当包みなど日常的に使う時にも、お名前がしっかり見える形で使う方も増えています。お相手の名前を入れたふろしきでギフトラッピングをする場合は、お名前が見えるように包むと喜ばれるでしょう。
■特別な1枚に変わる「名入れ」
卒入学や送別の贈り物、また誕生日や記念日、お祝い事などギフトを贈るご予定がある方は是非この機会にふろしきに「名入れ」をしてみませんか。
とっておきの日だけでなく、日々の暮らしに役立つアイテムとしても、ふろしきにお名前が入ることで特別な1枚となります。
個人名は、ひらがな/カタカナ/漢字に加え、アルファベットでの名入れも承っております。
名入れには刺繍とペンテックスの2種類があり、ご利用いただける商品・納期・名入れの色などで違いがございます。
刺繍名入れ:3文字まで660円(税込)
※最大6文字まで可能。4~6文字の場合、1文字につき220円(税込)の追加料金。
高級感がありパーソナルな印象を与える刺繍名入れは、お誕生日・出産祝い・結婚祝い・母の日・父の日・敬老の日など幅広いギフトに喜ばれています。糸の色もお選びいただけます。
※ふくさにはご利用いただけません
ペンテックス名入れ:3文字まで330円(税込)
※最大6文字まで可能。 4~6文字の場合、1文字につき220円(税込)の追加料金。アルファベットは1文字もしくはイニシャルのみ。
ペンテックスは樹脂にのりをまぜたものを生地の上にのせて名入れする方法で、すっきりとした印象に仕上がります。ふろしきだけでなく、ふくさにも名入れできます。
※アクアドロップ(撥水ふろしき)にはご利用いただけません
型名入れ:1枚当たりの名入れ代330円(税込)+型代(※要お見積り)
※通常の名入れは最大6文字ですが、こちらではオリジナルの型を作るため6文字以上も可能です。
個人名入れだけでなく、家紋・校章や企業のロゴマーク入れも承っています。創立祝いなどの記念文字も可能です。
ご希望に合わせた型をお作りし、ペンテックスでお入れする「型名入れ」は、10枚以上から承っております。
2月~4月初めはご注文が混み合い、お届けにお時間を頂く場合がございます。お早めのご検討・ご注文がおすすめです。
むす美店舗をご利用の方は、下記のリンク先で詳細をご案内しております。