ふろしきの「構図」を知ると、ふろしきの”柄見せ”が上手くなる!
■「ふろしき包みを素敵に見せる近道」=”構図” を知っていますか?
ふろしきの「構図」とは包んだ後、どう見えるかを意識した柄の配置のこと。構図にはパターンがあり、各柄はそれに基づいてデザインされています。構図を知っていれば、簡単に柄を活かした包み方が出来ます。でも、知っている方はあまり多くありません。
実店舗に来られるお客様からも「どうやったらふろしきの柄をうまく見せて包めるの?」とよくご相談をいただきます。
- “包んだ時にふろしきの柄を上手に出せるか自信がない…”
- “ふろしきのデザインを活かして包みたいけど、どうやればいいかわからない…”
そんなお悩み・疑問をお持ちの方に、ぜひ知っていただきたいふろしきの「構図」について、ご紹介します。
■「構図」の3パターンをご紹介
ここでは「構図」のパターンを3つご紹介します。
①主柄(おもがら)
構図の中で最も代表的なもので、ふろしきを広げた時の右下に目をひく柄が描かれます。
「主柄」は品物を贈る際に相手の方にもっとも見ていただきたい“ふろしきの顔”とも言えます。
主柄を相手の方に見ていただけるよう仕上げるのが「平包み」のような、シンプルかつ最も格の高い包み方です。
画像のようにふろしきを裏返し、主柄を奥にして広げ、手前→左→右、最後に奥の主柄を品物に掛ける形です。
②片身替わり(かたみがわり)
「片身替わり」は色・柄が異なる2つの三角形が組み合わさったように配置されているのが特徴。
ふろしきで包むときは、基本的には自分に対して菱形に広げて包み始めるので、自然と左右で色や柄が分かれているような見え方になります。
そうすると仕上がりも左右対称の色・柄となります。(結び目も!)
70光悦ちりめん/桜 で「二本包み」
③枠取り
「枠取り」は名前の通り、ふろしきの縁に枠がついたような配置になっています。
必ず結び目に枠の部分が出てくるのが良いアクセントになります。
チーフ竹久夢二/いちご で「ふたつ結び」
このふろしきでは、赤・ピンクと色鮮やかな菊の花で円く枠取りをしています。
バッグにすると、華やかな縁取りと、あえてシンプルにした中央部分とのコントラストが楽しめます!
■「構図」を楽しめる、6つのおすすめ商品
「構図」はむす美のふろしきの多くに用いられています。おすすめ商品をサイズ別にご紹介します!
約50cmサイズ(小物のラッピングなど)なら⇒50ひめむすび、48コチャエ
広げると同じ方向を向いて飛んでいる鶴が、包むと向きを変え面白いニュアンスが加わります。
写真の様にしずくバッグにすると、反対は違う猫の顔が出て、2つの表情を一度に楽しめます!
楽しいキャラクターの表情と構図にこだわったコチャエシリーズは、ギフトラッピングにもぴったりです。
70cmサイズ(菓子折りや瓶包みなど)なら⇒70ハレ包み、70光悦ちりめん
「片身替わり」効果で左右に色が分かれます。左を白、右を赤にすれば水引と同じ配色でおめでたい仕上がりに。
中心に大きな月、その周りに月影に映る草花を配置した「枠取り」の構図。
月の周囲を囲む2色の草花は、大きさの変化を付けて配置されているため、包む方向によって見え方が変ります。
約100cmサイズ(バッグ使いなど)なら…100MUSUBI ORGANIC、100ひめむすび
1つの円と2つの半円を組み合わせただけのシンプルな構成ですが、自然な色の重なりによって奥行きが生まれています。
100 ひめむすび Adeline Klam フラワーガーデン グレーネイビー
花束を集めたような中央の花柄に無地ブルーの「枠取り」。四隅にも花をそれぞれ配置して、包む方向によって楽しめるようになっています。
■まとめ
ふろしきのデザインのパターン、「構図」を少し知っていれば『あ、これって包んだら変化が出てきそう!』と発見が増えてきます。
いろいろな包み方を覚えなくても、ふろしき包みが自ら”変身”してくれる効果を持つ「構図」。
ぜひ意識してふろしきを選んでみてください♪