「鮫小紋」の謎を解明!
2021年秋の新作のひとつが、「リバーシブル」シリーズの新作。
定番の柄として使いやすい「鮫小紋」と「桜」とのリバーシブル仕様なので、簡単に華やかさを演出できます。
リバーシブル 鮫ワカバ/ピンク(9/24発売開始)
リバーシブル 鮫モスグリーン/ボルドー(9/24発売開始)
「鮫小紋」は、江戸時代に日本各藩の徳川家大名たちを区別するために使用された「江戸小紋」の一つ。名前の通り、まさに鮫のウロコのようにドットが扇状に広がり連続しているのが特徴です。
では一体なぜ「鮫(サメ)」のウロコが起用されたのでしょう?
そもそも「江戸小紋」って何?
日本が誇る伝統文様、「鮫小紋」の疑問にお答えします。
「江戸小紋」って何?
「江戸小紋」は柄が非常に細かく、遠目で見ると無地にも見えるのが特徴。大名や武士の礼服として、江戸時代に流行した染め柄の総称です。
各藩の大名たちはその頃、着物の生地や色柄の派手さで格を競い合っていました。それに対し、倹約家な徳川将軍が 贅沢禁止令(奢侈禁止令)を公布。武士だけでなく庶民に至るまで、使える生地の種類、色・柄にまで制限がかけられ、派手なものはかたっぱしから排除されました。
派手なものを禁止された人々は、今度は極限にまで柄の精緻さを追求しました。結果、規則正しく細かな柄がびっしりと並んだ、遠目には無地に見えるほどに細かな柄の連続する「江戸小紋」が誕生しました。
数ある「江戸小紋」の中でも「角通し」「行儀」と並んで、「鮫」は「江戸小紋」の代表格の3役に数えられています。つまり、トップスリーの1つなんです。
どうして「鮫」なの?
サメの皮(鱗)はその昔、どの皮よりも厚く硬いと信じられており、厄除けや魔除けの意味が込められていました。
紀州(いまで言う三重県一帯)の徳川家武士が戦で使った鎧兜が”鮫のウロコのように固く身を護った”として、鮫のウロコの文様を身に付けたのが始まりとされているそうです。
鎧や着物だけでなく、あらゆる布にこの鮫肌の柄をいれることで、中に入っているものの邪気を払い護っていたのです。
むす美の「鮫小紋」ふろしき
「鮫小紋」を使ったむす美のふろしきをご紹介します。
ポリエステル素材の「リバーシブル」シリーズは、表は「鮫小紋」裏には「桜」が舞うリバーシブル(両面染め)のため、包んだ時に反対の色を出すと、さらにおしゃれな仕上がりに。
※写真(上)の包み方:上から、おつかい包み・四つ結び・二つ結び
裏地の「桜」は桜咲くから連想されるように大願成就の意味があります。
良縁が実る意味合いもあり、恋愛や結婚だけでなく人と人との縁を結ぶといわれています。受験生に向けてのプレゼントや卒業記念、入学等のお祝いにもピッタリです。
お中元など季節の贈り物やハレの日の御祝を贈られる際、包装紙の代わりに「鮫小紋」と「桜」、ダブルで縁起の良いふろしきで包めば、さらにお気持ちが伝わり喜ばれることでしょう。
サイズは45cm(小)、70cm(中)、90cm(大)の三種類が揃っています。新色の2商品が加わり、カラーバリエーションがさらに豊富になりました。包みたいものの大きさやシーンに合わせてお選びください。
正絹でお作りしたリバーシブルは、表柄のみに鮫小紋が染められていて、裏面は柄の無い無地になっています。
二巾は約68cmで、お菓子折りなどを包める大きさです。大切な方へのお礼の品やハレの日などの特別なシーンに相応しいふろしきです。小さめの約45cmサイズもあり、ふくさ使いにもおすすめです。
お色は2種類、慶弔どちらでも使用できるムラサキ・グリーンと、お悦び事には最適な華やかなシュ・キイロを揃えております。
おわりに
古くから日本で人気を博してきた「鮫小紋」。
”厄から遠ざけ、中身を護る”という深い意味が込められていたんですね。
柄としても、華やかになりすぎず、色合いの美しさが引き立つ上品さを備えた優れもの。新色が出たこの機会に、ぜひ「鮫小紋」のリバーシブルふろしきをチェックしてみてください。