天然藍染ふろしき×BUAISOU
むす美の天然藍染ふろしきは、阿波藍の産地として名を馳せた徳島県で、藍の栽培から染色までを一貫して行なう藍師・染師「BUAISOU」に染色を依頼し、100%国産の天然藍を使い、伝統的な染色技法により一枚ずつ手作業で染められています。
藍染の染物には消臭・防虫・抗菌効果があることから、武士が鎧の下に藍染の肌着を着ていたことは有名です。包む・運ぶ・保管する役目を持つふろしきにも、藍染は適した染め方なのです。また、洗うほどに藍に含まれるアク成分が抜けて色が冴え、使うほどに持ち主に合わせた経年変化を遂げ、愛着をもって長くご愛用いただける一枚です。
対角絞り
対角線で分けた半分を絞り上げ、染液に浸す工程を絞る方向を変えて2回繰り返すことで、藍の色の重なりと絞りならではの味のあるムラ感を表現しました。「巻き上げ絞り」という糸で生地を巻き上げて防染してから染める方法で染めています。
藍染がお好きな方はもちろん、特別な贈り物をされたい方におすすめの1枚です。バッグやスカーフ、タペストリーなど、100cmのふろしきとして様々な用途でお楽しみいただけます。
藍の栽培と藍染
(写真:©BUAISOU)
藍師・染師「BUAISOU」が栽培する蓼藍(たであい)は、古来から日本で藍染に使われてきた植物です。藍を種から育て、葉を発酵し、染料の元となるすくもを作り、藍瓶に藍を建て、染物として仕上げるまでの工程は、驚くほどの手間と時間を要します。
(写真:©BUAISOU)
すくも作り:刈り取った藍を大きな扇風機で飛ばし、茎と葉を分け(粉成し)、葉を乾燥させます。寝床で発酵を促すためにむしろにかけて寝かせますが、約5日に1度は水打ちをしてかき混ぜ、また寝かせることを20回繰り返します。そして、約3か月ほどかけてようやくすくもが完成します。
(写真:©BUAISOU)
地獄建て:灰汁とすくもを混ぜて泥状にします。貝灰やふすま(小麦のぬた)など天然の素材を使って藍を建てる方法は、「地獄建て」といわれる伝統的な手法です。毎日攪拌しながら藍の状態を見極め、建て始めて10日後から染色が可能になります。
染め:一口に藍染と言っても柄を染めるための技法は様々で、段染め、絞り、板締め、ろうつけなど多岐にわたり、それぞれの習得には修練を要します。
藍で染めた後の洗いの工程。水洗い、水酢に浸ける、お湯に浸すなど、数多くの工程を数日間かけて行ないます。
BUAISOU
徳島県上坂町を拠点に、藍の栽培や染料となるすくも造り(藍の葉を発酵したもの)から染色までを一貫して行っている。すくもに木灰汁やふすま、貝灰のみを混ぜて発酵させる伝統技法(地獄建て)を用いて、冴えのある藍色に仕上げている。染色、オリジナル商品の企画・生産、藍染のワークショップ、アートワークの制作、展示会への出店など国内外で活動している。